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過去の事例集


1
子どもの課題に関わる活動をとおした大人どうしのつながり
〜和泉市立北池田中学校区校区一体子育ての会
2
同好の集まりから子どもに関わり、まちづくりの取組へ
〜松原市立松原第二中学校区地域教育協議会
3
「自分のできることをできる時間に」行うサポータークラブ
〜茨木市立三島中学校区地域教育協議会
4
新しい交流の場をつくり、新たな人間関係づくりをめざす
〜泉大津市立誠風中学校区地域教育協議会「誠風校区教育ネット」
5
子どもに自信を持たせ、ふるさとを大切に思う心を育てよう
〜寝屋川市立第十中学校区地域教育コミュニティー協議会
6
地域から生まれた劇団「ワイワイ子育て」
〜岬町地域教育協議会
7
教育を縁にして動き始めた大人たちのネットワーク
〜地域コーディネーター連絡協議会



1 子どもの課題に関わる活動をとおした大人どうしのつながり
〜和泉市立北池田中学校区校区一体子育ての会

学校の荒れに対する危機感が地域住民を結束させた。


和泉市立北池田中学校では、かつて生徒の指導が非常に難しくなった時期があった。子どものため、学校のために何かしなくてはならないという保護者の強い危機感が平成9年4月の「北池田中学校区一体子育ての会」の結成につながった。さらに、その年の6月の長崎への修学旅行の際に、生徒が現地の被爆体験の語り部に暴言を吐くという問題が起こり、保護者や地域の人びとの危機感はピークに達した。

子どもの課題を解決するためには、まず地域の大人どうしがつながり、大人が子どもの見本になるような行動をする必要があると考えた会員は、子育て啓発標語の募集やあいさつ運動、啓発カレンダーの作成、校区の清掃活動、機関紙「トリオ」の発行などに積極的に取り組んだ。

啓発カレンダーには、校区内の各学校園及びそれぞれのPTAの行事や地域の行事、子育ての会の行事の日程のほか、清掃活動などの地域の行事の様子を伝える写真や、啓発標語の入選作品を掲載しており、学校園と地域が一体となった子育ての会の活動の特性をよく伝えている。

学校園側でも、子どもの課題の解決には地域の協力を得ることが必要であると認識し、学校園の情報を積極的にオープンにするなど、学校園を地域に開いていくように努めた。その結果、今までは見えにくかった学校園の状況や教職員の苦労が分かるようになってきたとの声が地域の人びとから聞かれるようになった。

毎月第4金曜日夜の8時に、保護者や地域の人びと、教職員が集まり校区の巡回が行われている。巡回を終え、学校に戻っての報告会は、学校園からは子どもたちの学校園での様子が伝えられ、それをきっかけに保護者どうしの活発な情報交換の場となっている。

また、子育ての会で作成している啓発ステッカーの、長く伸びた3つのハートが中央にある丸を包み込むデザインは、子どもを見守る学校園、地域、家庭を表している。今も年3回発行されている機関紙「トリオ」の名称もこの三者の協働を表したものである。

当初はPTAが活動の中心であったが、現在は地域の関わりが大きくなり、子ども会や婦人会などの地域の団体が子育ての会の活動を事業予定に組み入れている。

子育ての会の会長は、当初は北池田中学校PTAの会長が兼任していたが、現在では役員会で推薦された会員が会長となっている。なお、歴代の会長は顧問として子育ての会の活動に関わり、会の取組の継続性に大きく寄与している。

【子どもの変化】 
現在は、学校は落ち着きを取り戻し、不登校の生徒が減るなどの成果をあげている。平成13年10月には中学校創立10周年を迎え、記念式典の進行は生徒が担当して行われた。

月に1度の校区巡回の折に開かれる情報交換
月に1度の校区巡回の折に開かれる情報交換
[参加者の声]
初めは子どものため、学校のためと思ったが、今は自分のためになっている。あいさつ運動に参加していたが、子どもたちから街であいさつされてうれしかった。会の活動を通じて、大人どうしがつながっていることが楽しい。
活動を始めたきっかけは、自分の子どもによい環境を与えたいということでした。しかし、会の活動に携わっていく中で、自分の子どもだけじゃなくって、地域の子どもたちみんなにもよい環境を、と思えるように自分も成長しました。
今ではそういう思いで活動を続けています。

データ
校区の概要 和泉市立北池田中学校、和泉市立北池田小学校
和泉市立北池田幼稚園、和泉市立いぶき野小学校
構成 役員会 会長: 平成11年度までは北池田中学校PTA会長が兼任
現在は会員で役員会で推薦された人
役員: 2小学校区青少年問題協議会会長、連合子ども会代表
4校園PTA会長、4校園校園長等
顧問: 北池田校区連合町会長、いぶき野校区連合自治会長
歴代会長
事務局: 4校園教頭、生徒(生活)指導担当教諭等
主な取組
定例夜間巡回 毎月第4金曜日午後8時
長期休業時にはゴミ拾いもかねた昼間巡回も行っている
子育て講演会  
イベント 「わがまち大すきKIKフェスタ」
ボランティア清掃活動 「校区一体わがまちクリーンデー」
広報活動 機関紙「トリオ」の発行 年3回全戸配付
啓発標語募集 看板にして設置、啓発カレンダーに掲載
啓発ステッカーの配付
進路学習支援活動  

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2 同好の集まりから子どもに関わり、まちづくりの取組へ
〜松原市立松原第二中学校区地域教育協議会

5千人の参加者が踏み固めたグラウンドの美しさ:いきいきふれあい祭り


松原第二中学校区地域教育協議会長のSさんは、青少年指導員として地域の側から子どもの指導にあたって20年ほどになる。この数年、青少年指導員会の催しに参加する子どもの数が減ってきていることを何とかしなければと考えていた。

Sさんは、子どもと関わるためには学校との連携が必要だと感じ、小学校のランチルームを借りて青少年指導員の会議を開催する一方、週末には小学校で空手を教え、中学校の選択授業ではグラウンド・ゴルフを教えている。

松原第二中学校では平成8年度から年に1回「いきいきふれあい祭り」が開催されている。ニュースポーツ、模擬店、漫才や音楽など多彩な催しとなっており、毎年4〜5千人が参加する地域住民の大規模な交流の場となっている。あと片づけが終わり、祭りに参加した5,000人の重みに踏み固められたグランドは取組の成果を象徴している。

Sさんは、ふれあい祭りに平成8年度は副実行委員長として、平成9年度からは実行委員長として関わり、多くの人との出会いとふれあいをとおして、地域の中で顔と名前の一致する人間関係づくりをめざしてきた。子どもから高齢者まで、障害のある人も障害のない人も気軽に参加できるよう、祭りを企画し運営する中でさまざまなアイデアを出し、調整し、実行することになった。

校区内の記録を競うギネスブックの作成など、共通の内容をもったイベントを5月から隔月実施し、11月のふれあい祭りまで盛り上げていく。ふれあい祭りの実行委員会には、幼稚園、小・中学校のほか、青少年指導員、体育指導員、防犯協議会など、60を越える地域の機関・団体に参加を呼びかけている。

ふれあい祭りの当日には病院も参加して健康相談に応じたり、音楽室では福祉団体が点字教室を開いたりしている。平成13年度は近くの町からだんじりを借り出すことになり、だんじり・太鼓保存会への交渉、中学校までの通行のための警察との調整など精力的に取り組んでいる。これらの取組みに学校も協力を惜しまない。平成14年度は、だんじり・太鼓に加えて河内音頭も登場した。

そんな祭りを支えているのは、校区の小学校で活動している松原生涯スポーツ同好会、通称「やったろう会」である。普段は月に一度、小学校の体育館・グラウンドで軽スポーツを楽しむ会であるが、そこでのつながりを現代的課題であるまちづくりに活かし、特にイベント開催時には大いに力を発揮している。

松原第二中学校区は周辺の地域に比べ比較的新しい住宅地で、子育てを終えた多くの住民の間には、自分たちのふるさとづくりをしようという意識があるように見受けられる。

【子どもの変化】
ふれあい祭りでは、子どもたちは模擬店の仕入れから販売まで担当するだけではなく、地域の一員として参加することもある。教職員からは、子どもたちの、学校では見せない、地域での表情が読みとれるという声があがっている。

これらの取組みが進む中、不登校の子どもの数も減少している。

いきいきふれあい祭りの会場を埋めたたくさんの人たち
いきいきふれあい祭りの会場を埋めたたくさんの人たち

[参加者の声]
地域での活動はじっとしていても何も起こりません。要は行動することです。地域にはいろいろな団体があるので、声をかけても全部うまくいくわけではありません。毎年同じことを繰り返し、継続することでそれなりの動きを理解していただけるのではないでしょうか。地域全体をまきこんで、校区を取り巻くすべての団体が、何らかの参加をしていただければすばらしいなと思っています。

データ
校区の概要 松原市立松原第二中学校、松原市立天美北小学校、松原市立天美南小学校
構成 役員会 会長(青少年指導員協議会支部長)
副会長(小・中学校PTA会長)
委員(スポーツ振興会会長、小・中学校長)
書記、会計、会計監査(小・中学校教頭)
実行委員会 地域の諸団体及び諸機関の代表者
主な取組
いきいきふれあい祭り  
天南祭り、天北祭り 小学校でのフェスタ
親子ふれあいキャンプ 夜間照明設備のある小学校の校庭でのキャンプ
校区安全キャンペーン  
校区クリーン活動  

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3 「自分のできることをできる時間に」行うサポータークラブ
〜茨木市立三島中学校区地域教育協議会

学校支援の「学びあい隊・応援し隊」、中学校に拡がりつつある小学校の取組


小・中学校で総合的な学習の時間が始まり、三島中学校区では地域住民がゲストティーチャーとして学校の教壇に立つことが多くなった。また、「人材バンク」が設置され、すぐれた知識や技能をもった地域の人びとが登録されている。

茨木市立三島小学校では「自分のできることを自分のできる時間に」という言葉のもとに、保護者が中心になってサポータークラブ「学びあい隊・応援し隊」を結成した。

特に一芸に秀でているのではなくても、自分のできることで学校の応援をしよう。あるいは、自分が特技だと思わなくても、さまざまな取組をとおして学校にとって大切である力を互いに見つけあい、学校を自らの活動の場として自己実現を図ろうというものである。

この「学びあい隊・応援し隊」等の、地域住民・保護者による学校・児童支援の活動は、MINT(Mishima Network)とも呼ばれており、平成14年7月現在で144人が登録している。

活動内容は、「花咲かせ隊」による学校の花壇の世話や、小学校のホームページの更新作業などさまざまである。また、「ついでパトロール隊」は、犬の散歩や買い物のついでに「MINTパトロール」の腕章をまいて気軽にパトロール活動を行っている。

平成13年度に、各家庭の玄関に貼ってもらうために配られたステッカーは、中央に児童がデザインした緑色のミントを配して、周囲を丸く「育ちあうまち・三島」と書かれている。こういった遊び心のあふれる名称からも、地域の人びとがいきいきと活動を楽しんでいる姿が想像される。

子どもたちが進学する三島中学校でも、小学校時代にサポータークラブの活動に参加していた保護者は、そのままの感覚で中学校に協力するということである。ある時、授業で大阪市内にフィールドワークにでかけた際、保護者に付き添いの応援を求めたところ、平日にもかかわらず多くの保護者の協力があったという。

中学校区にも「人材バンク」が設置されており、小・中学校の支援者、公民館などの講座受講者をあわせて約200人の登録者があり、中学校の体験学習・選択授業、小学校の授業のサポーターとして活躍している。

小学校での取組が中学校に波及するとともに、住民の活動の場が広がっている。

「学びあい隊・応援し隊」学校花壇に花を植える「花咲かせ隊」
「学びあい隊・応援し隊」学校花壇に花を植える「花咲かせ隊」

[参加者の声]
自分のやりたいことを学校というフィールドで生かせるのではないか。
どうしたら共通の思い、共通の願い、共通の夢を実現できる学校になるのか。
そのことに智恵を集める仕組みが地域教育協議会だと思うんです。

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データ
校区の概要 茨木市立三島中学校、 茨木市立三島小学校
茨木市立庄栄小学校、 茨木市立西河原小学校
組織
役員会組織図
構成 学校教育部会
  (各小中学校保育所、幼稚園、高校、人材バンク登録者、各校PTA)
地域・家庭教育部会
   (各校PTA、青少年健全育成会、公民館、自治会、子ども会など)
主な取組
学校教育部会 小中交流授業の実施、合同研修会の開催、校種間連携の推進
三島中学校区人材バンクの設置
地域・家庭教育部会 子育てセミナー、不登校生の保護者対象のふれあい井戸端会議の開催
機関紙「すこやかネット三島」の発行、イベント「夢ふれあいフェスタ」の実施
地域の講師による公開講座を中学校、小学校、公民館等で実施
教育講演会、コンサート等

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4 新しい交流の場をつくり、新たな人間関係づくりをめざす 
〜泉大津市立誠風中学校区地域教育協議会「誠風校区教育ネット」

「おはようのおっちゃんと呼ばれてうれしかった」 学校支援組織「オッチャンズ」


泉大津市立誠風中学校では学校が荒れた時期があるが、「おらが学校」という強い意識のもとに、PTAを中心に子どもと大人が一緒にその解決をめざして「ふれあい事業」に取り組んできた。

平成12年度に設置された地域教育協議会「誠風校区教育ネット」では、月2回のおはよう運動のほか、子どもから高齢者まで参加して、校区を流れる大津川の源流まで歩くなど、地域を知る取組を行った。

さらに、平成13年7月には、幼稚園を会場にして、同じ年齢の子どもを持つ保護者が、井戸端会議のようななごやかな雰囲気の中で子育てについて語り合う、子育て支援の集い「子育てを話し合おう会」を開催した。

保護者が話し合っている間、幼い子どもたちは保育ボランティアとして参加していた中学生に遊んでもらい、保護者にも幼児にも好評を得たということである。

誠風校区教育ネットでは、「てとテと手」という広報紙を発行している。そこに掲載されている、美術の教員が考案したシンボルマークは、ハートのようにも見える三つの手が、中心に巻き込まれて結びあうイメージを表している。「てとテと手」とは子どもを支える学校・家庭・地域の三者のことである。

また、平成14年の春には会長の発案で、学校支援組織「オッチャンズ」が結成された。完全学校週5日制の実施に伴い、働く保護者が学校に行く機会がますます減るなかで、新しく転居してきた人や、父親に学校の運営や組織について知ってもらうとともに、多くの人の出会いの場とし、意見を出し合える場を作るためである。もちろん女性の参加もOKである。

平成14年6月には土曜日の午後に中学校の体育館で、地域の子育ての先輩を囲んで子育て談義を行った。地域の人間関係が希薄化する中で、学校を核に、人と人との交流を生みだし、新たな人間関係をつくる取組が始まっている。

子どもから高齢者まで多くの人が参加した大津川源流探訪
子どもから高齢者まで多くの人が参加した大津川源流探訪
[参加者の声]
子どもたちからおはようのおっちゃんと呼ばれ、うれしかった。
多くの人がこのように感じられる機会を増やしていきたい。
自分自身が多くの人の力を借りて成長してきた。会の取組を通じて、子どもたちにもそのことを伝え、人と人との関わりの大切さを伝えたい。

データ
校区の概要 泉大津市立誠風中学校、泉大津市立戎小学校、泉大津市立宇多小学校
泉大津市立穴師小学校、泉大津市立楠小学校、泉大津市立戎幼稚園
泉大津市立穴師幼稚園、泉大津市立楠幼稚園
組織
役員会組織図
主な取組
総合情報紙「てとテと手」と事務局通信の発行
「てとテと手をつないであいさつの街」あいさつ運動
中学生による保育付き子育て支援研修会
「大津川の源流はどこから来るの?」大津川源流探訪
「麦わら帽子の星を見よう!」冬空の観望会
「誠風校区オッチャンズ」お父さんのパーティー

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5 子どもに自信を持たせ、ふるさとを大切に思う心を育てよう
〜寝屋川市立第十中学校区地域教育コミュニティー協議会

学校と地域で作り上げるフェスタ、市職員のボランティアグループも参加


寝屋川市立第十中学校区では、校区の「社会を明るくする運動推進委員会(以下「社明」)」が、中学校を会場として毎月の運営委員会を開くなど、学校との連携が進められており、第十中学校区地域コミュニティー協議会(すこやかネット)はこの活動をベースに設立された。

「社明」の活動の多くは、地域の大人による防犯等の組が中心であるが、新たに設立したすこやかネットでは子どもを巻き込んだ活動を中心とし、その中で顔と名前が一致する関係づくりをめざしている。

初年度は、すでに「社明」が取り組んでいたウォークラリーに、すこやかネットが協力する形をとり、中・高生が小学生グループのリーダーとなって、学校や遺跡などのチェックポイントごとに、クイズやゲームを楽しみながら自分たちの住む地域を再確認した。

平成13年度は、子どもに自信を持たせ、ふるさとを大切に思う心を育てることをコンセプトに、すこやかネット独自の活動として、寝屋川市に伝わる有名な民話から名前をとった、子どもを主役にしたイベント「鉢かづきフェスタ」を実施した。

フェスタの企画・運営にあたっては校区内の諸団体や地域住民の参加を求めるとともに、生徒・児童も運営に参画する、地域の大切なイベントとして継続できるような工夫を行った。フェスタの準備は、PTAや地域の行事で祭りを経験したことのある人たちを中心に、教職員の協力も得てすすめられた。

フェスタの当日は、中学校の体育館とグランドを会場に、舞台発表(子どもたちの伝承あそび、PTAの紙芝居、教員のマジック、地域住民の銭太鼓など)やものづくり(こけし、割り箸鉄砲など)、模擬店、展示(地域の写真同好会の展示など)、ドッジボール、大縄跳び大会などのプログラムが実施された。

フェスタの司会を中学校の生徒会役員が担当したほか、模擬店の手伝いやイメージキャラクターの募集、大縄跳びなどにも子どもたちが活躍した。

このフェスタには、地域教育協議会の設立を受けて、市の職員としてそれぞれのパワーを地域の活動に活かせないかと考えた市職員のボランティアグループ「パワーネット21」が参加している。

パワーネット21は、寝屋川の民話を題材にした紙芝居、コマ回し、竹馬、落書きコーナーの4つのコーナーを設けた。参加した職員は子どもたちとコマ回しで競争したり、竹馬の乗り方を教えたりと、すっかり地域の一員になっていた。

また、パワーネット21は、一人でも多くの職員に地域の活動に関心を持ってもらい、何らかの形で参加してもらいたいと考え、グループ名と同じ名前の情報紙を各職場に配布している。平成12年11月の第1号から平成14年2月の第11号まで発行されている。内容は、パワーネット21の活動の紹介、登録の呼びかけ、各すこやかネットの取組、地域コーディーターの紹介など、職員とすこやかネットの仲立ちとなるよう工夫がこらされている。

フェスタでは絵本紙芝居にたくさんの子どもたちが集まった
フェスタでは絵本紙芝居にたくさんの子どもたちが集まった

[参加者の声]
実行委員会の会合から参加し、学校・地域の方々といっしょになって準備を進めていきました。
準備でいろいろ苦労したこともありましたが、フェスタ当日の子どもたちの笑顔を見ていると、いっしょに参加してよかったなあと思いました。
これからも時間の許す限り「すこやかネット」の活動に参加していきたいと考えています。

データ
校区の概要 寝屋川市立第十中学校、明徳小学校、三井小学校
宇谷小学校、明徳幼稚園
構成 自治会、社会を明るくする運動推進委員会、青少年指導員、
民生委員・児童委員、 保育所、各校園PTA
各校園(1幼稚園、3小、1中)、防犯委員会
地域内趣味同好会・クラブ等
主な取組
第十中学校区地域教育協議会ニュースの発行
鉢かづきフェスタの実施
地域ウォークラリー
地域クリーン大作戦
挨拶運動(看板等の設置)

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6 地域から生まれた劇団「ワイワイ子育て」
〜岬町地域教育協議会

演劇活動をとおしてつくられる子育てネットワーク


岬町地域教育協議会は、特に若い保護者にアピールできる子育てネットワークづくりを大切にしようと、「子育て支援委員会」の活動をはじめた。最初は、有名な講師にお願いして講演会を開くなどの取組を行ったが、予想よりも参加者が少なく、どうすれば地域で子育ての輪がひろがるのか、委員会で話し合いをもつことになった。

最大のヒントになったのは、岬町保健センターで行われた「みさきマタニティークラス・先輩ママをかこんで」という研修に委員会のメンバーが参加したことであった。そこでは、6ヶ月の赤ちゃんを持つ母親が「育児書を読んでも、知りたいことがのっていないし、具体的な内容に乏しい。先輩ママから聞いたことが一番役に立ちました。」と経験談を語っていた。「うまくいった話ばかりでなく、失敗談もすごく参考になるんですよ。」

そこで「子育て支援委員会」でも、講師の話を一方的に聞くのではなく、自分たちの子育て体験や悩みを出し合う集まりをつくろうということになった。かつては、町のあちこちで「井戸端会議」が行われ、その中で若い保護者たちは先輩から子育てのヒントをもらい、地域とのかかわりの中で、知らず知らずのうちに子どもを育ててきた。しかし、今は、インターネットを使っていろいろな情報を瞬時に得ることができるようになった反面、人間関係は希薄になり、子育てについて相談する相手も少なく、一人で悩んでいる人も多い。子育てを一人で考えてしまわず、保護者どうし・地域・保育所や幼稚園・学校の教職員が知恵を寄せていくことが、委員会の大きな課題になった。

委員会で対話を重ねる中で、それぞれの体験を何かの形にできないかという声があがり、みんなの体験を脚本化していったのが、劇『命・食・心』である。脚本づくりから、全員で演じようと、週1回の練習を重ねるうちに、保護者どうし、地域の人と保護者、教員と保護者の関係が深まり、この人はこんなことを考えていたのか、こんなふうに子どもとかかわればよいのかということが次第に見えてきた。劇に表現できない体験も一つ一つ大切にするという観点から子育てハンドブック「みさきっこ」も作成した。

忙しい仕事の合間をぬいながら、自分たちの子育て体験をもとに脚本を検討し、劇の練習に参加することは大変なことだが、演劇活動を通じて得られる充実感や、劇を見た人からの「よかったよ」「劇を題材にして子育てについて話し合ったよ」という声が寄せられたことが大きな励みになっている。劇団としての活動をとおして、また、ハンドブックづくりの取材活動や編集活動を通じて子育てのネットワークができあがりつつある。

これらの取組が、地域の持つ子育てのエネルギーをうまく引き出し、より多くの人びとが集う中で、一層大きな子育てパワーとして育っていくのではないか。今後はこのつながりをさらにひろげ、一人で悩まず相談できるような子育てネットワークを作っていきたいと取り組んでいる。

劇団「ワイワイ!子育て」の公演
劇団「ワイワイ!子育て」の公演

[参加者の声]
夢にまで見た赤ちゃんとの生活がスタートしました。でも、子育てでは自問自答の繰り返し。だれもが「これでいいの?」と悩み、迷いながらの手探り状態です。そんなとき、身近な人と子育てについて話し合える場が必要です。劇団「ワイワイ子育て」は、私にそんな場を提供してくれています。
一人ひとりが話をするよりも、劇にした方がわかってもらえるのではないかという話になり、劇団「ワイワイ子育て」の旗あげとなりました。思ってもみなかった幼稚園の保護者の集まりへの出前劇の注文もあり、私たち白身、貴重な体験ができたと思っています。
あまり形にとらわれず、「楽しく・ゆっくり・できることからやっていこう」ということを大切にしてきました。
保護者が「ゆとり」を持つということは、子育てにおいては大切なことですから。

データ
校区の概要 岬町立岬中学校、岬町立淡輪小学校
岬町立深日小学校、岬町立多奈川小学校
岬町地域教育協議会
1.協議会 総会(年1回)、役員会、企画委員会、実行委員会(月1回)の開催
2.委員会 (1)広報委員会
(2)子育て支援委員会
(3)児童生徒健全育成委員会
(4)すこやかボランティア委員会
(5)授業づくり推進委員会
3.主な取り組み ・広報誌の発行(各戸配布年2回)
・子育て劇づくりと公演
・自然体験活動をとおした健全育成活動
・すこやかボランティアによる土曜講座の開催
・学校の各種体験学習への支援
・学校の教育環境整備への支援

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7 教育を縁にして動き始めた大人たちのネットワーク 
〜地域コーディネーター連絡協議会

地域コーディネーター養成講座の修了生たちが自発的に連絡協議会を結成


教育コミュニティづくりの推進組織「すこやかネット」は、地域の幅広い人びとが構成員となって学校と地域の橋渡しを行っている。この「すこやかネット」の推進役が、大阪府教育委員会と大阪府生活文化部が実施する「地域コーディネーター養成講座」を修了した「地域コーディネーター」である。

地域コーディネーターのMさんは、養成講座を通じて知り合った府内各地域の地域コーディネーターが、どのような取組を行っているのか、また各地域でどのような課題があるのかを知りたいと思った。講座を受講する人たちの大半は、地域で活動を行っている人たちであり、今自分ができることを地道に取り組んでいる。その一方で、どう取り組めばよいのかわからずに立ち止まっている人がいる。この差はどこにあるのだろうか。Mさんはそれを情報量とセールスの差であると気づいた。多くの情報をもとに自分をPRし、地域の人たちに自分の顔と名前を覚えてもらえるように努力する。地域の各種団体の会議に出席し、さらに多くの情報を収集し、地域の人をつないでいく役目を担っていく。そのために、同じ問題意識や悩みを持っているであろう地域コーディネーターが交流し、情報交換することで何か解決策を見出すことができるのではないか。Mさんは地域コーディネーターのネットワークづくりが必要であると感じた。

そこで、各地域の地域コーディネーターに呼びかけて、研修会を開催した。自由な雰囲気の中で、率直に意見を交換しあい、問題意識や課題を共有できればという思いだった。会が終了すると、参加者の中から「大変有意義であった。このような集まりは是非継続したい。」という声が上がった。こうして、平成14年8月「地域コーディネーター連絡協議会」が発足することとなった。活動資金として「子どもゆめ基金」を活用し「今、つながりの時代へ−教育コミュニティーづくり〜うまく進んでいるか?−」と題して、地域コーディネーター研修会を開催した。130人の参加者は、地域コーディネーター養成講座修了後、地域コーディネーターとして何をすればよいのかについて熱心に話し合った。

連絡協議会では研修会の他、地区代表者会議、企画会議などを開き、地域コーディネーターどうしのコミュニケーションが円滑に行なえるよう配慮しながら取組を行なっている。スタート時点には、136名だった会員も、現在、既に225名にのぼっている。(平成14年12月10日現在)

第2回研修会にむけて、連絡協議会の活動は、今後ますます本格化していく。

地域コーディネーター養成講座での実習
地域コーディネーター養成講座での実習

[参加者の声]
地域コーディネーターとして活動していく上で、他の地域の様子を参考にしたい場合があるが、なかなか機会がなかった。連絡協議会に参加して講師の話を聞き、参加者どうしで協議を重ねるうちに、たとえ各地域によって事情や課題が異なっていても、地域活動を進める上で共通するものがあることが分かり、ゆるぎない信念を持つことができた。
地域コーディネーター、学校の先生方、地域の人たちなど多くの人たちが協働したフェスティバルの盛り上がりの中で、ボランティアスタッフの中学生を見た小学生たちが、「自分たちも大きくなったらここに来て手伝いをしたい。」と言った。この言葉を聞いた時、地域コーディネーターとして取り組んでいることは、世代を越えてつながっていくものだということを実感した。
地域コーディネーターとして、全体への気配り、笑顔、コミュニケーションの重要性を認識して活動しなければならないと思います。私は、まずは行動するということを心がけています。地域で自分の顔と名前を一致させたら、半分は成功だと思います。あとは、自分がどれだけ勉強し、未来を創造できるかです。

データ
〔地域コーディネーター連絡協議会〕
地域コーディネーター養成講座修了者と各地域でさまざまな活動をしている人との
ネットワークを構築、各地域の情報交換だけでなく各地域での活動の活性化を図る
〔平成14年 地域コーディネーター連絡協議会の活動〕
◇地区代表者会(7ブロック単位代表者)
平成14年 4回開催
◇研修会
講演会「今、つながりの時代へ −教育コミュニティづくり〜うまく進んでいるか?−」
規約の承認、活動計画、懇親会、各地区紹介
実践交流会
◇企画会議(役員対象)
3回開催
◇専門部会
研修、会則、広報

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(提 言)平成15年1月 大阪府社会教育委員会議より抜粋


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